妊娠後女性の身体にはさまざまな変化が訪れますが、なかでもバストは大きく変わる部分の一つ。
妊娠するとバストは2カップ、アンダーサイズは1サイズ以上上がるともいわれているため、変化に合わせたマタニティインナーの着用は必須です。
※胸の大きさの変化には個人差があります
妊娠中にバストはどんどん大きくなります。場合によっては1~2カップ上がることも珍しくないようです。
(出典:東京美容外科)
とはいえ初めての妊娠だと、マタニティブラを着けるタイミングについて悩む女性も多いはず。
そこで今回はマタニティブラを着けるタイミングや、時期に合わせた選び方を解説していきます。
正しくマタニティインナーを活用して、妊娠期間を快適に過ごしていきましょう。
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Contents
マタニティブラはいつからつける?役割とタイミング
マタニティブラは、通常のブラがきつく感じ始める妊娠2ヶ月目から出産・卒乳後まで着用するのが一般的です。
そもそもマタニティブラは、母乳の生成をサポートするために着用します。
妊娠後に胸が大きくなるのは、乳腺や乳管などの母乳をつくる組織が発達するから。(参照:SOMPOひまわり生命)
合わないブラの締め付けでこれらの発達が阻害されると、母乳の出が悪くなる原因になります。
しかしマタニティブラは組織の発達を促し、バストを正しい位置で保つ働きがあるのです。
また程よいフィット感で血流を邪魔しないので、母乳を作る乳腺にしっかり栄養が届きます。
乳房は胸壁(肋骨、肋間筋、胸筋などからなる)の上に位置し、皮膚、皮下組織(脂肪など)、乳腺組織から成り立ちます。
乳腺は母乳をつくり、新生児、乳児への栄養や免疫機能を与える重要な組織です。(出典:町田市民病院)
スムーズに母乳を作って産後に備えるためにも、マタニティブラは必須のアイテムなのです。
マタニティブラのメリット<他のブラでの代用は避ける>
「ブラトップや大きいサイズのブラで代用しちゃダメなの?」と思う方もいるかもしれませんが、マタニティブラには母乳のサポート以外にも以下のメリットがあります。
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マタニティブラは通常のブラより伸縮性やホールド力に優れているため、サイズに変化に柔軟に対応しやすいのが特徴。
ホックを細かく調整できるので、妊娠中でも締め付け感に苛まれることなくバストをやさしく保護できます。
また大きくなる胸を支えられるよう妊娠中のバストの形に合わせたカップ設計なので、サイズアップしても垂れや型崩れなどを防ぎつつバストをしっかりとカップに収められます◎
ホルモンバランスの影響で敏感になりがちなお肌にもやさしい素材で作られているので、妊娠~卒乳まではぜひマタニティブラを活用しましょう。(出典:公益財団法人 母子衛生研究会)
マタニティブラの種類と選び方
マタニティブラは種類がいくつかあり、主に【ワイヤーブラジャータイプ】【ノンワイヤータイプ】【ハーフトップタイプ】に分かれます。
時期や状態に合わせて使い分けることができるので、以下を参考にぜひ自分に合ったマタニティブラを選んでみてください。
※タップで各選び方にスクロールします。 |
妊娠中から産後は大きくなった胸の垂れなどを防ぐために、寝るときにナイトブラを活用するのがおすすめです!
以下で妊娠中・産後のナイトブラの選び方を紹介しています。
①ブラジャータイプ【妊娠初期】
ワイヤー入りで、後ろホックで留めるタイプがブラジャータイプです。
妊娠初期におすすめで、通常のブラジャーと近いものの以下のような違いがあります。
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乳腺の発達を妨げない一方で、サイズアップするにつれて垂れがちなバストを支えてくれます。
またシルエットもすっきりしているので、妊娠初期のお仕事や外出時に最適です◎
②ソフトブラタイプ【妊娠初期~中・後期】
形や作りはブラジャータイプとほぼ同じのまま、ワイヤー不使用のものがソフトブラタイプです。
基本的には、妊娠初期~後期まで幅広く使えます。
ワイヤーが入っていない分着け心地が楽なので、ブラの締め付け感が苦手な方や体調が優れない時の外出時などにもおすすめです◎
③ハーフトップタイプ【妊娠後期~臨月】
ワイヤー・ホック不使用で、締め付け感もほとんどない最も楽な着心地のものがハーフトップタイプです。
スポーツブラのような形状で、広い範囲を覆ってくれます。
妊娠後期~臨月の出産間近や、それまでのマタニティブラでは締め付けが苦しい時に着用するのがおすすめです。
ホックがないぶん着脱に少し手間がかかりますが、上から被るタイプであれば入院中でも横になりながら着けられますよ。
コットン素材をメインにした肌触りがいいものが多いのも特徴です。
④オープン型の授乳ブラ【産後~卒乳後】
産後は授乳のしやすさも重要なので、以下のような授乳ブラがおすすめです。
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クロスオープンは胸を出しやすいように、生地が前側でクロスしている設計。
胸の大きによっては、前側がガバッと開くフロントオープンが便利でしょう。
またストラップにある留め具からカップを外せるタイプもあります。
片手でサッと授乳できるので、外出時などに便利ですよ。
自分が使いやすいと思うタイプを選んでみてくださいね!
卒乳後のバストの垂れや形崩れを防ぐために、授乳期間中はナイトブラもチェックしてみてください。
>>授乳中はナイトブラでケア!おすすめナイトブラの選び方を解説
マタニティブラのサイズと測り方
マタニティブラの測り方は、通常のブラ同様トップとアンダーの差を測るのが基本。
サイズの目安は、以下を参考にしてください。
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上述したとおり妊娠中は、2カップほど大きくなる可能性があります。
妊娠初期は胸が大きくなることを考慮して、妊娠前のサイズから1カップ大きめのものを選んでおくのが無難です。
妊娠後期になってサイズが「きつい」と感じたら、その時のトップとアンダーを測ってジャストサイズのものを選んでくださいね。
バストサイズの測り方に自信がない方は、こちらのページを参考にしてください。
>>ブラジャーのサイズの測り方を基礎から徹底解説!
マタニティショーツの役割とつける時期
妊娠したらマタニティブラとあわせて、マタニティショーツも活用してみましょう!
マタニティショーツは、股下が深い設計の下着。
マタニティーブラ同様に伸縮性の高さと低刺激の素材が特徴で、以下のような役割があります。
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マタニティショーツの着用時期は、お腹の大きさが目立ち始める妊娠4ヶ月あたりが目安です。
妊娠中はお腹周りがどんどん大きくなり通常のショーツだと締め付けが強いので、専用のショーツで子宮への負担を軽減しましょう。
マタニティショーツの種類と選び方
マタニティショーツもブラ同様に、以下の妊娠時期に合わせて選び方が異なります。
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妊娠初期はお腹を温めて子宮の冷えを防ぐため、お腹をすっぽりカバーできる「深ばきタイプ」がおすすめ。
お腹の張りが目立つ後期は、お腹のカバー面積が小さい「浅ばきタイプ」が快適ですよ◎
産後は骨盤が広がったりして体型の変化は起こりやすいので、骨盤矯正に効くガードルが最適です。
お産に適した骨盤になるよう、とくに骨盤の下部の筋肉や靭帯(じんたい)を緩めるホルモンが分泌されます。そして骨盤に弾力をもたせて、出産時に赤ちゃんが骨盤腔を通過しやすくするようにしています。「骨盤が広がった」という表現をしていることがこの状態を指していると思われます。
(出典:公益財団法人 母子衛生研究会)
出産後は3〜4ヶ月ほどかけて骨盤が元に戻ろうとするので、その期間まではマタニティショーツを履いていてくださいね。
産後は骨盤の歪みなどで下半身分太りしやすいです。
妊娠前の体型をキープするためにも、今のうちから下記ページに目を通しておきましょう。
妊娠後はマタニティブラを着用して快適に過ごそう
妊娠から出産までの大切な時期を守るマタニティインナー。
赤ちゃんにとって大切な母乳をつくるため、そしてお母さんが快適に過ごすために必須のアイテムです。
当記事を参考に自分に合ったマタニティブラ・ショーツを選んで、素敵なマタニティライフを過ごしてくださいね◎
産後は妊娠線やバストのサイズダウンといったトラブルが出てきます。
以下で妊娠期間中に原因と対策をチェックして、スムーズに対処してみてください。
>>胸の妊娠線の原因と消す方法を解説!妊娠中からできる予防方法も
>>産後・卒乳後にしぼんだ胸はバストアップできる!
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