ある日突然ブラジャーにカビが見つかり、ギョッとした経験をした方は多いはず。
普通の汚れとは違うため、どう対処したらいいかわからないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ブラジャーについたカビの取り方をご紹介します。
あわせてカビが発生する原因や予防方法も詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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Contents
ブラジャーにカビが発生しているサインは?
ブラに発生するのは主に白カビと黒カビの2種類で、以下の見た目で判断できます。
- 生地に綿のような白いものがついている(白カビ)
- 生地に黒い点々がついている(黒カビ)
- 墨汁・土・泥のような臭いがする
大量に繁殖している場合、部分的ではなく生地一面に広がっていることもあります。
比較的軽度な白カビは洗って落ちることもありますが、頑固な黒カビは繊維の奥まで根付いているため洗濯だけ落とすのは至難の業。
基本的には漂白剤を使って落とす必要があります。
黄ばみはカビの大好物!放置すると繁殖の原因に
ブラの黄ばみは汗や皮脂汚れの染み込みによるものです。
こうした汚れはカビの大好物なので、放置しておくと繁殖する原因になります。
黄ばみに気付いたらすぐに洗って落としましょう。
授乳中は要注意!ブラのカビがかゆみや病気を引き起こす恐れも
ブラのカビはかゆみやかぶれをはじめとしたトラブルを引き起こす恐れがあります。
また授乳中の方は乳首のカンジダ症や赤ちゃんの鵞口瘡(がこうそう)という病気にも要注意。
鵞口瘡は不潔な乳首を介して赤ちゃんの口内にカビ(カンジダ)が発生する症状です。
お母さんの胸がブラのカビに触れることで発症する可能性も否めません。
赤ちゃんの口のカビはカンジダという名前で、私たちの皮膚や口の中やお腹の中などに住んでいます。赤ちゃんにはカンジダの付いた哺乳瓶や指などが口に入る事で感染します。(省略)
カンジダが口の中に生える事を「鵞口瘡(がこうそう)」と呼びます。口の中にカビが生えると頬の粘膜や上あごに白いミルクカスのような物がつきます。
母乳の方は、おっぱいを清潔にする事にも気を配りましょう。(出典:杢保小児科医院)
赤ちゃんにまで影響を与えないためにも、授乳中の方は特に注意しましょう。
バストのかゆみはカビ以外の原因でも生じることがあります。
以下では、ブラジャーでかゆみが生じる原因や対策・予防法を詳しくご紹介しています。
ブラジャーについたカビの取り方3選
ブラに発生したカビや臭いは、次の方法である程度取ることができます。
※必ずブラの洗濯表示を確認してから行ってください。 |
おすすめの方法順でご紹介しているので、すでに発生してしまったカビにお悩みの方はぜひ①から試してみてください!
1.市販の酸素系漂白剤でつけおき洗い
まず試して欲しいのが、除菌・漂白作用のある酸素系漂白剤でつけおき洗いをする方法です。
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上記手順のあと再度手洗いするとより効果的。
なお市販の漂白剤には塩素系と酸素系の2種類があります。
塩素系漂白剤は刺激が強く色落ちしやすいので、ラベルの表示を確認して酸素系漂白剤を購入・使用してくださいね。
2.過炭酸ナトリウムでつけおき洗い
以下の過炭酸ナトリウムを使った方法でもブラのカビに効果的です。
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過炭酸ナトリウムは市販の酸素系漂白剤の主成分のこと。
大きなドラッグストアや雑貨店に行けば単体で手に入ります。
市販の酸素系漂白剤では効果がなくてもカビが取れる可能性は高めなので、ぜひためしてみてくださいね。
過炭酸ナトリウムを使う際の注意点
過炭酸ナトリウム商品は市販の漂白剤に比べて刺激が強いため、以下の点に注意が必要です。
- 皮膚荒れ防止のため手袋を着用する
- 繊細な生地・天然素材(木・貝)がついたブラは劣化する可能性があるので使用を避ける
「私は肌が強いから大丈夫」という方も、念のため手袋を着用して使用してくださいね。
3.カビ発生部分に重曹を塗り込んで手洗い(肌が弱い方にオススメ)
肌が弱い方は以下の重曹を使った方法がオススメです。
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重曹は口に入れても問題ないほど低刺激なアルカリ性の粉なので「酸素系漂白剤や過炭酸ナトリウムは肌荒れが不安」「ブラが傷まないか心配…」という方も安心。
ただし漂白剤や過炭酸ナトリウムよりも効果が劣る点は否めないので、高いカビ取り効果を期待している方には向かないでしょう。
カビが落ちないブラは思い切って捨てるのが吉
前述した方法をためしてもカビが落ちなかった場合は、思い切って捨てるのがベスト。
カビは強い繁殖力を持つため、他のブラや衣類と一緒にしておくとどんどん広がってしまう可能性があります。
キレイなブラにまで被害を与えないためにもカビが落ちなかったものは処分し、今後は予防に努めていきましょう。
ブラはきちんと分別し、下着だとわからないように捨てるのがエチケットです。
以下では、不要なブラの捨て方やブラの替え時を見極める方法を解説しています。
>>ブラジャーの寿命は“替え時サイン”で見極める!【不要なブラの捨て方も解説】
ブラジャーがカビる原因は?【高温多湿な環境に注意】
カビは高温多湿な環境を好むため、以下のような条件が原因で繁殖していきます。
<カビが繁殖しやすい環境>
- 湿度が75~100%
- 温度が20~30度(特に28度付近は繁殖率が高い)
- 栄養分(ホコリ・ダニ・汚れなど)
(出典:日本家庭用洗浄剤工業会)
特に次のような扱いはカビの繁殖をすすめる大きな要因。
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上記のようなカビにとって最適な環境を作らないことが大切です。
もう増やさない!カビの発生を予防するための方法4選
一度発生すると手強く繁殖を続けるカビは、次のように発生させない対策をすることが大切です。
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それぞれの対策を1つずつ詳しく見ていきましょう!
1.ブラは日頃からこまめに洗濯をする【内側・ワイヤー部分は入念に】
皮脂の汚れや汗はカビの栄養分になるので、一度着用したブラはその日のうちに洗うのが鉄則です。
洗う時は洗濯機洗いより手洗いがオススメ。
細かいところまできれいにでき、ブラの型崩れも防げます。
またカップの内側やワイヤー部分は皮脂汚れがしみこんでいるので、洗い忘れには要注意です。
ブラの洗い方を詳しく知りたい方はコチラをチェック。
ブラを長持ちさせる正しいお手入れ方法を詳しく解説しています。
>>ブラジャーの正しいお手入れ方法は?【洗い方・干し方から気になるギモンも解説】
2.汚れたブラを洗濯機に放置しない
「後で洗えばいいか~」と汚れたままのブラを洗濯機に放置しておくのもNG。
洗濯層の中は湿度が高く、フタを閉め切った状態ではさらに上がります。
ブラは脱いだらなるべく早く洗うか、通気性の良いカゴの中に数時間入れておく程度にしましょう。
3.洗剤はしっかりとすすぎきって落とす
ブラを洗った後はきちんと洗剤を落としましょう。
合成洗剤の残りもカビの栄養になり、繁殖の原因になります。
洗面器に水を溜め、2~3回は水を変えてしっかりと洗い流してくださいね。
4.完全に乾かしてからブラ同士に適度な隙間をあけて収納する
ブラを洗ったら速やかに干し、しっかりと乾かしてから収納しましょう。
収納のポイントはブラを詰め込みすぎず、適度な隙間をあけること。
これだけでも通気性が良くなり、カビの繁殖だけでなくニオイや変色の予防にも繋がります。
プラスチックボックスは湿気がこもりやすいため、ブラの収納には向きません。
通気性の良い不織布製のものや、フタやトビラのないケースを使うのがオススメです◎
ブラジャーの正しい収納方法を知りたい人は以下のページをチェック!
保管スペースごとに便利な収納法を紹介しています。
≻≻ブラジャーのたたみ方と収納方法を解説!正しい保管方法をマスターしよう
カビの発生を防いでブラをキレイに保ちましょう
ブラに生えたカビに悩んでいる方は、まずは市販の漂白剤や過炭酸ナトリウムを使ってカビ取りをしてみてください。
今後カビを生やさないためには、日頃の心がけで予防することが何よりも大切です。
着用後はその日のうちに洗って風通しの良い場所に収納し、大切なブラをキレイ保ちましょう!
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